複数の家を一つのお墓に祀ったお墓です。
お墓の二世帯住宅と思っていただくと解り易いと思います。
※サザエさん一家でカツオちゃん居ないと思って考えてください。
①波平さん、フネさんの亡くなった後、あの家は誰が継ぐのでしょう。
②ワカメちゃんが婿を取らなかったら、磯野家は途絶えてしまいます。
③マスオさんが「磯野家」を引き継いで「フグ田家」として繋いでゆきます。
④やがて、タラちゃん一家へと続いて行きます。
その「家」が「墓」と置き換えてください。
それが「両家墓」です。
※親族の了解を得る事が大事です。
お墓に入る者だけで決めれば良いものではありません。
維持管理をしていない親族でも自分たちの親兄弟が入るのなら意見を聞く必要があります。
お墓を守る為に必要なことである旨を説明して理解してもらうことが必要です。
「自分たちの問題だ!」と説明せずに進めると親族トラブルの元となるので事前説明が必要です。
一つの墓所には、一つの家しか刻めない(入れない)これを「一墓所一家名の原則」と言います。
ひと昔前の寺墓地、村墓地、霊園などはこの原則がある為、「両家墓」が作れませんでした。
最近になり、核家族、少子化問題からお墓の後継者問題がクローズアップされてきました。
ですので、最近の霊園に関してはこの「一墓所一家名の原則」の無い墓地が増えてきております。
吉祥寺霊苑も平成8年開業の新しい霊苑なのでこの原則がありません。
また、親族の利用も旧の墓地などは、「三親等の親族」と限る処が多いのですが、吉祥寺霊苑は「親族」ならご利用頂行けます。
お墓参りが一度で済み、お墓の維持管理が楽であること。
お墓の維持の負担を軽くし、お墓の継承者の不安を払拭することが出来ます。
①一つの墓石に二つの家名や家紋を並べる。
②広めの墓所にそれぞれの家名が彫られた墓石を並べる。
①は二世帯住宅、②は母屋と離れですね。